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誰も知らない君の顔
第5章 視姦
「大丈夫、これは俺のコレクションの一つにしておくから。誰にも見せないよ、可愛い結奈ちゃんの裸」

バレバレな行動だったのだが・・・彼女はやはりどこか抜けているようだ。
目の前に堂々とスマホを出していたにも関わらず、本人は全く気付いていなかった。

「泣かないで。これ以上のことはしないし、脅すつもりもないから」

「・・・・・・」

「もう出ようか?」

零れ落ちる涙を拭ってやると、俺の言葉に驚いた表情を見せた。

「クスッ。これ以上のナニか、期待してたの?そんな顔して」

「ち、違っ」

「何度も言ったじゃん、何もしないって。俺は嘘付かないよ」

色んな感情が入り混じった表情。そんな顔でも可愛いし、そそられる。

「あの駅まで送ってくから着替えて」

「平沢さん・・・」

「あ!平沢さんってやめない?出来れば名前で呼んで欲しいんだけど。せっかく“仲良く”なったんだしさ」

バスローブで前を隠す彼女を背に、俺は何事もなかったかのように着替え始めた。

「早くしな、結」

「っ!」

フッ・・・馴れ馴れしい。本当ヘドが出る。
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