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第1章 ロストバージン

むしろ一定の力で一定の範囲を擦られる度、
痛みとは違うじんわりと溶けるように熱い感覚に
私はどんどんと満たされていく。

オナニーではこれほどまでに
グチュグチュとした音を立てたことがないのに、
セックスによってイヤらしい音が股間から響いた。

そして彼の股間が打ち付けられる度に
パンパンと肌同士がぶつかる乾燥した音。

ああ…私、セックスをしているんだわ！

そう思うと…
勝手に声が漏れてしまう。

「あっ…はぁっ…あぁっ！
ああん！…あっ、あっ、あああ！！」

宗一の熱く乱れた呼吸、
私の官能に満ちた甘ったるい悲鳴。

それらはこの空間に、
卑猥な空気を漂わせた。

まるで自分が『やりまん』のサセ子みたいに
濃く漂う卑猥さが気恥ずかしかったけれど、
それでも宗一との距離がゼロになった喜びに
自然といやらしいあえぎ声を発していた。

ほら、私、こんなに感じてるよ

それを伝えるように、
腕を伸ばして広い背中に絡める。

「宗一っ…！」

彼の名前を口にすると、
愛しさがどんどんと増してきて
アソコがキュ～っと締まるのを感じた。

指先に力を込めてしがみつくと
彼の突き上げるリズムが変化した。
突き上げる力と速さが急激に増して激しくなった。

「好きだ…聡子ぉぉ！！」

そう叫ぶと同時に子宮口にドンっと衝撃を受けた。

『射精したんだ…』

私は見も心も満たされた。