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少女監禁 罠に堕ちる女
第12章 秀子の杞憂
勢いに任せてラブホテルに飛び込んだのはいいが
どうやら青年は、こういう部屋を利用するのが初めてなのか物珍しそうにキョロキョロして落ち着かない様子だった。
「落ち着いてお話をしましょうね」
まずは突っ立っていないでお座りなさいな
そう言って狭いソファーに腰かけさせた。
狭いソファーゆえに二人が並んで座ると
どうしても体が密着してしまう。
それに話をしようと互いに顔を見合わせると
まるで今からキスでもしようかという距離に
互いにドギマギしてしまった。
「えっと…あなたが探しているのは
聡子さん?でしたっけ?」
名前を聞き間違えたのかもしれないと
もう一度念を押して問いただした。
「はい、聡子です。森山聡子、16歳です」
「そう…」
やはり聡子に間違いない…
では、この野暮ったい男の子が聡子の彼氏?
あんな美貌の素敵な女の子が
こんな野暮ったい男の子を選ぶなんて…
あの子も男を見る目がないわね
もしかしてアッチの方がスゴかったりして…
思わずクスッと笑みを漏らしてしまった。
「何がおかしいんですか!
こっちは真剣なのに!」
「ああ、ごめんなさいね…
そんな意味じゃないんだけど…
あなた、お名前は?」
「宗一…林原宗一と言います」
宗一は立ち上がって
バカ丁寧にお辞儀をした。

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