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少女監禁 罠に堕ちる女
第2章 上京

「こうして知り合ったのも何かの縁だし
よかったら女性が一人で旅する理由を
話してくれないか?」
打ち解けあって
悪い人ではないとわかったので
私は家を出て東京で独り暮らしを始めるのだと
何の抵抗もなく彼に打ち明けました。
「そう…独り暮らしをね…
でも、考えている以上に東京の暮らしは厳しいよ」
そうだ!もし、なにか困ったことがあれば
ここに連絡してきなさい。
彼は、そう言って一枚の名刺を私に手渡した。
- MSカンパニー 代表取締役 笠山 秀悟 -
「まあ!社長さんなの?」
「格好つけて名刺なんて作ってみましたけど、
まだ起業したばかりで社員なんていませんけど」
そう言って、クスクスと笑顔を見せた。
「寝ている方もおられるのでお静かに…」
運転手がマイクを使わずに
なるべく小さな声で私たちに注意をしました。
乗客の一人が途中下車したのだ。
自分に何か不手際があったのだろうかと
運転手はやけに不機嫌だった。
「あはは…怒られてしまいましたね」
秀悟はそう言って爽やかに笑った。
- いい人に助けていただいたわ -
私は知らず知らずのうちに
彼に寄りかかって甘えていました。
「ゆっくり眠りなさい
東京についたら起こしてあげますよ」
そう言って彼は私と手を繋いでくれました。

