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少女監禁 罠に堕ちる女
第1章 ロストバージン

「なあ、ちょっと話をしてもいいか?」
この機会を逃してなるものかと
私に追い付いた宗一は
思い詰めたように話しかけてきた。
「話があるんならさっさと言いなさいよ
私、忙しいんだけど」
私の剣幕に少しだけたじろいだ様子を見せたが
それでも意を決したように
グッと前のめりになると宗一は私を見詰めた。
「宗一~っ、コクるのかぁ?」
私たちの傍を走り抜けて行くクラスメートは
睨みあっている二人の姿を見て
ヒューヒューと口笛を吹いて囃し立てた。
私は、茶化したクラスメートに向かって
睨みをきかせた。
そして宗一に視線を返すと宗一は顔を真っ赤にして
モジモジし始めた。
『えっ?何?
あいつらが言っていたようにコクるつもりなの?』
生まれてから一度も告白された経験がないので
私の方こそ心臓がドキドキしてきた。
「あ、あのさあ…
お前…好きな奴っているのかよ?」
『来たあ~っ!』
これって完璧にコクる前触れじゃん!
「べ、別に好きな人なんていないけど…」
「じゃ…じゃあさ…俺と…
付き合ってくださいっ!!」
まるで青春ドラマのように
彼ったら、頭を下げて右手を差し出した。
「ちょ、ちょっとヤメてよぉ!」
他のクラスの人たちが私たちを見て
クスクスと笑いながら通りすぎて行く。

