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貴方に染まる
第8章 Ⅷ

蘭はこの後、お父さんの会社に呼びらているらしく、夕食は1人で食べるようにと言われた。


いつもは蘭が私の部屋に勝手に入ってきて、一緒に食べている。


特に会話をする事も無く、私はテレビを見ながら黙々と食事をしているから、自分の部屋で食べればいいのにと思ってしまう。




蘭が出かけて夕食の時間になり、珠美さんが食事を運んできてくれた。



「珠美さん、一緒に食べません?相談したいこともあるんですけど」


「あら、じゃあたまにはご一緒しようかしら。蘭坊ちゃんには内緒でね」


「別に内緒にするほどの事でも…」


「華ちゃんに溺愛してるから、独り占めしてるのが知られたら私が怒られちゃうわっ」



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