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貴方に染まる
第10章 Ⅹ
「他の男と喋るな」
「必要があれば喋るし、そんなの無理」
「俺の女だろ!」
「やりたくてやってる訳じゃないじゃん!嫌ならもう別れてよ!」
私が感情任せに言うと、蘭は眉をしかめて「約束したはずだ」とボソッと呟いた。
付き合いたくて付き合ってるわけじゃない。
蘭が別れると言ってくれれば予定より早く解放されて私には好都合でしかない。
「1年は絶対別れない」
でも、蘭の意思はそう簡単に曲がることは無い。
「俺の女なんだから少しは言うこと聞け」
「自分の彼女なら対等に見たらどうなの」
「そうしたいのにお前がそうさせないんだろ」
意味がわからない…。