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貴方に染まる
第2章 Ⅱ
蘭は鼻で小さく笑った後、さっきと同じように胸の愛撫を始めた。
でも少し違うとすれば、わざと音が出るように愛撫をしてるってこと。
「ぅ……、ふ…ぅ」
気持ち悪い…
背筋がゾクゾクする…
早く終われ…。
「なぁ、そんな嫌?」
目を瞑って顔を逸らし続けていれば、優しそうな声でそう聞いてくる。
でも、どれだけ優しくされても私は蘭を許せないと思う。
無理矢理こんなことする人、大っ嫌いだ。
「嫌に決まってるでしょ。クズ男」
「クズね。間違ってはないけどお前に言われるといい気はしない」
いや、誰に言われてもいい気はしないでしょ。
この人、少しズレてるのかな。