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貴方に染まる
第3章 Ⅲ
授業を受けて、休み時間になると今日はやけに周りの声が耳についた。
“綾瀬くんの今日の相手誰だろうね?”
“あのイケメン具合は国宝級!”
“一回寝たら二回目は無いらしいよ?”
そう言えば今日の朝、蘭はあの子に綾瀬くんって呼ばれてたな。
苗字も初めて知った。
あんな容姿だけの男のどこがいいんだろう。
外見に騙されてるだけなのに。
クラスの話し声を聞く限り、蘭はやっぱりクズ男なのだと確信した。
一回寝たら二回目は無いなんて言われるくらいだ。
きっと色んな女の子を抱いているんだ。