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貴方に染まる
第3章 Ⅲ
授業が始まり、ポケットに入っているスマホが震えた。
マナーモードにしているから先生にバレないし、私の席は1番前だけど窓際だから結構死角になる。
机の下でスマホを確認すれば、蘭からのLINEだった。
“昼休み、屋上”
とだけ書かれていた。
あんまり学校で蘭と一緒にいたくない。
ただでさえ女子から噂されているのに、私が一緒にいたら私まで変な目で見られてしまうかもしれない。
なるべく大人しくしていたいし、あと1年もしないうちに卒業できるんだから女子からの妬みも買いたくない。