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貴方に染まる
第3章 Ⅲ

でも午前中最後の授業は睡魔に襲われてしまって、私は自分の腕を枕にして寝てしまっていた。




昼休みになっても寝続けてしまっていた事を、こんなに後悔したことはない……。







「───な、──華、おい、いつまで寝てんだよ」




あ、授業終わったのか、なんて呑気に顔を上げると、私の机の前には蘭が立っていた。



「え…………ら、ん…?」


「LINE、既読付いてたのにシカトかよ」



確かに返事はしてないけど授業中だったし、後で屋上で会うからいいかなって思ってた。


でも蘭の表情は少し怒ってるように見える。


わざわざ屋上に行くためだけに迎えに来たのかと思いきや、時計を見ると昼休みはもう半分くらい終わっていた。

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