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貴方に染まる
第3章 Ⅲ
と、言うことは…。
周りを見渡すと、視線は私と蘭に集まっていた。
そうだよね…。
今まで誰とも関わらないで静かだった私と、噂されるほど容姿の整ってる蘭が一緒にいるなんて可笑しすぎる。
「え、さっき綾瀬くんのこと名前で呼ばなかった?」
「あの2人ってどういう関係?」
「綾瀬くんだよ?いつものアレでしょ?」
耳を澄ませれば、小さい声でコソコソと話してるのが聞こえる。
名前で呼ぶことがそんなに変なの?
まぁそんな事どうでもいいからこの状況をどうにかしてほしい。