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貴方に染まる
第5章 Ⅴ
担任の先生が前から歩いてくるのが見えて
「ちょっと頭が痛いので保健室で休みます」
と言えば、直ぐに了承してくれた。
私は保健室に向かい、仮病を使って時間を潰すことにした。
保健室には昨日いた先生が仕事をしていて、私が扉を開けば目が合う。
「あなた、昨日の」
「すみません、頭痛が酷くて。少し休ませてもらいます」
「じゃあ好きな方のベッド使って」
ふたつあるベッドのうち、窓際のベッドに近づいてカーテンを閉め、ベッドに横になった。
仮病だし、眠くもない。
でも目を瞑っていれば、いつの間にか眠りについてしまっていた。