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北の原野・BBQの後、男4人と彼女に起こった出来事
第1章 ある夜の出来事

辰雄が彼女から体を離した。
辰雄はぐったり倒れ込んだ彼女に、かたわらの毛布をかけてやっていた。
彼女はしばらく動かなかったが、やがて下着と服を探し始め、
オレが渡すと恥ずかしそうに毛布で体を隠したまま、服を着け始めた。
その場はすっかりしらけ、オレは急に現実に引き戻されたように感じた。
しばらく時間が流れる。
辰雄と哲さんは無言でタバコばかりふかしている。
ふと、辰雄が彼女に、
「帰るかい?」
と優しく言うと、彼女が
「はい」
と小さく言った。
オレが、明るい声で
「送っていくよ」
と言うと、
彼女は
「ありがとうございます。」
と言った。
なんだかすごく悪いことをした罪悪感が押し寄せてきた。
オレはクルマに彼女を乗せたが、二人は無言でたばこに火を付けた。
彼女が急に思いついたように、
「あ、今日の会費はいくらですか?私払わなきゃ。」
と言い出した。
元々、会費なんか頂く予定は無いし、あれだけ皆で楽しませてもらって、お金払わなきゃいけないのはこっちの方だ…とオレは変なことを考えた。
「いいよ、元々もらうつもりは無いよ」
と言うと、
「悪いです。」
とか彼女は言いながらも、
「本当にごちそうさまでした。」
と言った。
本当にごちそうさまなのは、こっちの方だ…とオレは本気で思った。
彼女のアパートに着くと、オレは
「じゃ」
と言って、彼女は再び
「ごちそうさまでした。ありがとうございました。」
と言った。
数年後、彼女は転勤でオレたちの街を離れていった。
彼女を最後に見たのは10年ほど前の花火大会、
二人の小さな子供を連れた彼女がオレたちの町に来ていた。
オレは遠くから見かけただけである。
オレは翌年結婚し、今では子供も大きくなった。
あの太智も結婚し、今では3人の子持ちだ。
哲さんは相変わらず独身だが。
あの夜のことは、あの日以来仲間の話題にはならなかった。
今となっては、現実離れした一夜限りの夢のような気がする。
時々、あの時のようにまた彼女を抱いてみたいなあ…と思いながら、その考えを振り払うオレがいる。
オレは時々、この歳になっても、あの日の彼女の卑猥な肢体と反応を思い出しながらオナニーすることがある。
いつまで経ってもオレの中の彼女は若くてエロいままだ。
(おしまい)
辰雄はぐったり倒れ込んだ彼女に、かたわらの毛布をかけてやっていた。
彼女はしばらく動かなかったが、やがて下着と服を探し始め、
オレが渡すと恥ずかしそうに毛布で体を隠したまま、服を着け始めた。
その場はすっかりしらけ、オレは急に現実に引き戻されたように感じた。
しばらく時間が流れる。
辰雄と哲さんは無言でタバコばかりふかしている。
ふと、辰雄が彼女に、
「帰るかい?」
と優しく言うと、彼女が
「はい」
と小さく言った。
オレが、明るい声で
「送っていくよ」
と言うと、
彼女は
「ありがとうございます。」
と言った。
なんだかすごく悪いことをした罪悪感が押し寄せてきた。
オレはクルマに彼女を乗せたが、二人は無言でたばこに火を付けた。
彼女が急に思いついたように、
「あ、今日の会費はいくらですか?私払わなきゃ。」
と言い出した。
元々、会費なんか頂く予定は無いし、あれだけ皆で楽しませてもらって、お金払わなきゃいけないのはこっちの方だ…とオレは変なことを考えた。
「いいよ、元々もらうつもりは無いよ」
と言うと、
「悪いです。」
とか彼女は言いながらも、
「本当にごちそうさまでした。」
と言った。
本当にごちそうさまなのは、こっちの方だ…とオレは本気で思った。
彼女のアパートに着くと、オレは
「じゃ」
と言って、彼女は再び
「ごちそうさまでした。ありがとうございました。」
と言った。
数年後、彼女は転勤でオレたちの街を離れていった。
彼女を最後に見たのは10年ほど前の花火大会、
二人の小さな子供を連れた彼女がオレたちの町に来ていた。
オレは遠くから見かけただけである。
オレは翌年結婚し、今では子供も大きくなった。
あの太智も結婚し、今では3人の子持ちだ。
哲さんは相変わらず独身だが。
あの夜のことは、あの日以来仲間の話題にはならなかった。
今となっては、現実離れした一夜限りの夢のような気がする。
時々、あの時のようにまた彼女を抱いてみたいなあ…と思いながら、その考えを振り払うオレがいる。
オレは時々、この歳になっても、あの日の彼女の卑猥な肢体と反応を思い出しながらオナニーすることがある。
いつまで経ってもオレの中の彼女は若くてエロいままだ。
(おしまい)

