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優しい風
第3章 紗那
「課長 布団一つしか、無いんです 一緒でも良いですか?」
「いや それは不味いよ 大丈夫、床で寝るから」
「まだ 寒いですよ 朝方は冷えるし」
「大丈夫 飯田さんは寝なさい」
「私はここで横に成って居るから 有難う」
ピンクの毛足の長いラグに横に成って居ると 布団が掛けられ
横に紗那が添い寝してきた 布団の中に 甘い香りが広がり
鼻孔を擽る
「飯田さん!!」
「課長 一緒に寝ましょう」
紗那が、高島の腕を取り頭を乗せて来た
抱き寄せると 体を和也の体に押し付け 胸の膨らみを感じ
「課長、お名前は?」
「和哉」
高島は紗那の背中に手を宛て 天井を見つめていた
暗い部屋の中 紗那の息使いだけが 聞こえ
紗那の温もりが、高島を温めていた
紗那の息が少し早く成り
「課長 今夜だけ・・・」と小さく呟き 抱き着いて来た