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優しい風
第12章 時は流れて


八木に教えられた 紗那の墓前に和哉は立っていた

新しい墓石には紗那の名前が彫られ 足元に紗那の眠っていることを教えてくれる

紗那の好きだった カスミ草とパンジーを園芸店で作って貰い墓前に添え

線香に火を着けて供え 手を合わせ


・・・謝罪の言葉しか浮かんでこない・・・ 


心の中で詫び 別れの挨拶に来てくれた事に礼を・・・

後ろから声を掛けられた

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