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アナストロフィ
第6章 格差
抱けなかったって…教師でしょう?
聖職者としての責務はどうしたの?
この国はおかしいことが多すぎる。そんな大人たちの背中を見て育ってきたから、若者まで犯罪に走るのよ。
アンタが泣こうが喚こうが、世の中を動かすほどの地位も名誉もないでしょう。
あんまり深く考えすぎないようにね。
わたしは自分のことで精一杯よ。…はぁ
どうしたの?優美ほどの優等生が、溜め息なんてついちゃってさ。
わたしもわたしなりにいろいろとあるわけよ。
学生時代のツケが回ってきてるのかしらね。

学生時代には、常に完璧を求める傾向があったからかしら。高い成績を維持し、他人からの評価や承認を得ることに焦点を置いてきたから、そのため自分の感情や欲求を抑えて、他人に合わせることを重視していたのよね。
主婦になったら、何だかヤル気がなくなってしまってね。
このままだと、寂れた中年女子になりそうだわ。

あの頃は、傷ついた経験もあったし。信頼できる人間関係が失われたり、感情的なトラウマを経験したりしたこととかね。わたしにとって、自分の感情を抑えることで再び傷つくことを防ごうとしていた。

傷つくのが怖くて。人と接するのに臆病になってしまってね。
このとおり、殻に閉じこもっているわけよ。
アンタが来てくれて、少し心の中がホッとしたというか何というか。

なにそれ?笑
アタシは優美の捌け口ですか?笑笑笑
ま、笑ってくれて少し安心したかな。
沙希とは連絡とったりしてるの?

…ん?うん。たまにね。
間があったわね。どうかしたのさ。

いや…別に。何もないよ。
向こうは向こうでいろいろ大変らしいからさ。
こっちからはあまり連絡してないのよ。

アンタたち親友でしょ?よく連れ立って行動してたじゃない。

まあね。あの時はね。今は事情が変わったのよ。
皆んな、学生時代のようにはいかない。
あのときは、縛られるものは何もない!って行動してたしね。
いざ、守るべきものができると行動が制限されるでしょ?
大人になって、身動きが取りづらくなってくると、わたし…
わたし…何?そのあとは?

あ!そうだ。サークルやらない?
サークル?どんな?
人妻デートクラブ♡
あはッ!アンタそんなの入ってんの?

まあね。気晴らしよ!気晴らし。
まさか…浮気?
まあ、そんなとこね。ドキドキして楽しいわよ。笑
アンタも変わったわね。
いろいろとね。
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