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僕たちの大切な人
第4章 君に発情警報!
もうすぐ時間だ…。
ただ委員会行くだけなのに私緊張し過ぎかも。
教室に戻ると、理人君が私に気付いて駆け寄ってきた。
「三宅♪行けそう?」
飼い主待ってたわんちゃんみたい…いちいち理人君に萌えてしまう。
「…う、うん」
鞄を置いて、筆記用具だけ持って廊下に出る。
きっと私なんかと歩いてるなんて理人君も恥ずかしいだろうし、少し後ろ歩こう。
「あー!まさ君だぁ!」
!?
前から可愛い女の子が走って来て理人君に抱き付いた。
上履きの色を見ると三年生のようだ。
「…今から委員会行くんだから邪魔すんなよ」
「えー!まさ君委員会入ったんだぁ!お昼休みの集まりちゃんと出て偉い!良い子良い子♪」
その人は背伸びをして理人君の頭を撫でた。
イケメンにあんな事出来るのは可愛い子の特権だよね…。
理人君は何にも動じていない。
「あ!一緒の委員の子ー?」
「は……はい///」
まさかの私に興味が向いた!?
可愛い子と話すなんて突然過ぎて顔が熱くなる。
「やぁん!何で顔紅くなるー?可愛いー!まさ君の事よろしくね」
これは…この人理人君の彼女だ…私なんかに釘刺さなくても取らないよ!小さい虫でも排除しようとしてるのかな?そりゃ理人君が彼氏だったら心配かもしれないけどさ…
「あー…いいから!三宅、早く行こう」
「ハヘ!?///」
彼女が見てる前で理人君は私の腕を掴んでその場を後にした。
「あいつ、絡んでくるとめんどくさいから無視していいから」
「え…う、うん?」
彼女の事そんな風に言っちゃっていいの?
人前では冷たいふりして二人きりになるとすごかったりして……ハッ!理人君が近くにいるのに妄想したら駄目!危ない…