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僕たちの大切な人
第4章 君に発情警報!
次の日の放課後。
提出物を職員室に提出しに行ってから図書室の当番に向かった。
図書室に着くと、理人君が無防備にも……寝ていた。
寝顔までも…イケメンなんですか…?
ちょっとは危機感持てって…理人君の方が危機感持った方がいいのに…こんな無防備だと襲われちゃうよ?
私は静かに起こさないようにして返却された本を戻しに行った。
戻し終わって、理人君が寝ている所に戻るとちょうどお目覚め。
「……ン…あ……ごめん!本、もう全部戻した!?」
「おはよう、うん?全部終わったよ」
「うわぁ…もう!起こしてくれよー」
理人君は珍しくまだ眠そうだった。
「そんなに多くなかったから…寝不足?」
「あー…うん…」
少しトロンとした目で私の事を見ている。
「どうしたの? 」
「髪…あげよ?」
「あ、ありがとう…///」
理人君は私の前髪をあげてピンでとめた。
とめると頭を撫でられる!?
「やっぱりこの方が良いな」
頭を撫でた手は私の椅子の背もたれに置かれた。
なんとなく…理人君と距離が近い。
この距離はドキドキが止まらなくなる距離だ。
「……三宅ってさ。下の名前美空だっけ?」
「うん…」
「美しい空って書くんだろ?すっげぇ良い名前だな」
「そうかな…」
「美空って呼んでいい?」
「なッ…!?ぁ…ぅ///…うん…」
「俺の事も下の名前で呼んでいいよ」
心の中では毎日下の名前で呼んでます…
なんか…今日の理人君はいつもに増して私との距離を縮めようとしてくれている。
「美空…明日学校休みじゃん?何か予定ある?」
「あ、明日!?何もないけど…」
「じゃあさ、昨日言ってたゲームやりに行っても良い?」
「エェ!?」
「無理?」
「無理じゃない……です!」
「じゃあ、約束な?」
うっそー!!!
あの話本当だったの!?
わ、私の部屋に理人君が来るの!?
もう私の心の中はお祭り騒ぎだった。