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僕たちの大切な人
第1章 僕たちの大切な人


初めて会った来客にこんなデカい態度を取られて桜もどうしていいかわからないようだった。


「…結翔様ぁ…桜はどうしたら…」


桜は俺にすがるようにして俺の服を掴む。
すると、俺の姿をした成瀬は俺の服を掴んでいる桜の手を掴んでベッドの上に押し倒した。


「ヒャッ……お願いです…桜…結翔様以外の方とは出来ません…」

「成瀬もさっさと来い」

まじかよ…男(しかも自分)交えてやりたくねぇよ…
ベッドに行くと桜は俺に抱き付いた。

「ふえぇ…嫌です…結翔様ぁ」

「桜。俺の言うこと聞けないのか?」

だから!こいつ俺の姿って事完全に忘れてるだろ…

「ほえ?……?」

「ほら。目隠ししてやる…こうするとどっちに触られてるかわからないだろ?」

成瀬はそう言って制服のネクタイで桜に目隠しをした。
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