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Stand by me
第11章 バレンタイン
「娘さんをタイに送り出して、毎日すごい心配だと思います。
でも、娘さんはすごく視野の広い子です。
自分の力で、学校でもお仕事先でも、野球チームでも、いろいろと切り開いてます。

何か道が外れそうになったら、まずは僕が正します。
そして、何か危険なことがありそうだったら、僕が守ります。

僕は、ただの家のオーナーです。

でも、僕の家に住んだ以上、そこに縁が生まれて、
たった半年のタイでの生活、僕がまもりきります。

だから、心配しないでください。」


母、頷き、
「お願いします。」と言った。


母と姉をホテルまで送り、私たちはタクシーで家に帰った。

路永さんの言葉が嬉しかった。


家に着くと、美里さんからメールが来た。

『Ha-chan,kuou mi-chan otomari sitekimasu!
Chanto tojimari sitene!』

『Ok! Sweet night!!』


「みっちー、今日ミーちゃん、お泊まりだって」

「へー、ミーちゃん彼氏出来たん?」

「うーん、違うと思うよ?」

「ま、ミーちゃんも大人やけんね。
はーちゃん、飲もか♬」

「うん!」


私たちはパジャマになって、リビングのソファでビールを飲む時間が大好きだった。

路永さんは一番右。
華はくっつく。

「はーちゃん、ソファこんな広いんやけん、もうちょっと全体使ったらいいんやないん?」

「ううんー、はなはここが好きやねんー!」

「ふーん、はーちゃん、近かか〜」

「近くないよー」

しょっちゅうこんなやり取りをしたけど、
くっつく私を、路永さんはいつも早々に諦めた。
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