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淳子(じゅんこ)
第3章 裸の競演
「わたしもシャワーするから、主人と一緒に待っててね!」
ガラスで仕切られたブースを追い出され、僕は美佳さんを見てリビングに向かった。身長は160センチ足らずで体重は50キロくらい。淳子が年をとれば、胸以外はこんな身体になるのだろう。僕は勃起したままリビングに戻った。吉田さんがひとり、グラスを傾けていた。僕の姿を見ると微笑み、グラスを勧めてくれた。二人とも興奮を隠しながら、妻を静かに待っていた。

「お待たせ!」
背後から声が聞こえ、美香さんと淳子がリビングに戻ってきた。もう、23時を過ぎていた。

「待ったよ、1時間くらい」
大げさに吉田さんが嘆いてみせた。結構な時間、ふたりだけで飲んでいた。

「ごめんね、佐藤さん」
「そんな、謝る必要ないですよ!」
シャワーブースを思い出し、僕は声が上ずっていた。美佳さんは優しく、僕の肩をたたいた。

「佐藤さん、待った甲斐があると思わない?!」
そう言って男たちの前に現れたふたりは、ナイトガウンを纏っていた。足元は色鮮やかなパンプスを履いていた。シルクらしい生地の、お揃いの丈の短いガウン。色違いの裾から二人の太腿が覗いていた。

美佳さんに促され、少し緊張した淳子が僕の目の前に立った。薄暗い間接照明の下でも、きれいに化粧しているのがわかった。ナイトガウンがドレスに見え、いつもと全く違う淳子に僕は見とれていた。

「わたしのガウンとパンプス、淳子さんとサイズが一緒なの!」
「それって、自分も淳子さんみたいにスリムって言いたいの?」
吉田さんの軽口に、美佳さんが口を尖らせていた。ふざけて殴るふりをした美佳さんの姿を見て、淳子が小さく笑った。

「でも淳子さん、本当におキレイですよ!」
吉田さんの感嘆の声に、また淳子は恥ずかしがった。そして下を向いたまま、僕の隣に腰を下ろした。ムスク系の香水の匂いが、僕の身体に纏わりついた。

「さあ、乾杯しましょう」
淳子と色違いの美佳さんが、僕たちに言った。全員のグラスにシャンパンが注がれ、淳子と僕は緊張を酔いで紛らわした。それでも4人だけのパーティは、いつしか和やかな雰囲気になった。吉田さんの話術と美佳さんの気遣い、そしてお酒の力で僕と淳子の緊張も解れていった。
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