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淳子(じゅんこ)
第4章 夫の前で…
「男同士で楽しそうね」
美佳さんと淳子が、リビングに戻ってきた。昨夜と同じ、シルクのガウンを着ていた。朝の光で見るふたりのガウンに、尖った胸の形が見えていた。同じ色のパンプスを履いたふたりは、しっかり化粧をしていた。リビングの時計は7時を回っていた。
「おはよう…」
淳子が僕の目を見ず隣に座った。その姿を吉田さんが目で追っていた。
「おはよう、よく眠れた?」
「…うん」
僕は吉田夫妻の目を気にすることなく、淳子を抱き寄せた。一瞬戸惑った様子を見せたが、淳子は僕に身を任せた。そして僕のキスに積極的に応えていた。
「佐藤さん、もうすぐ朝食が来るよ」
夢中でキスする僕たちを見て、笑いながら吉田さんが声を掛けた。その声に僕は我に返った。美佳さんが中腰になり、テーブルを片づけ始めた。
美佳さんの姿を見て淳子が身体を離した。吉田さんをチラッと見て、美佳さんの手伝いを始めた。美佳さんが淳子に優しく微笑んでいた。
「それ、サイドボードに置けばいいわよ」
「はい、美佳さん!」
淳子は素直に美佳さんの言うとおりに動いた。仲良く後片付けする姿は少し歳の離れた姉妹に見えた。
「美人姉妹だね」
「母娘じゃなくて?」
吉田さんの軽口に応える美香さんに、淳子も微笑んだ。昨夜からの淫靡な世界が少しだけ爽やかな朝になった。
「淳子さん、今日はお休み?」
「はい、土曜日ですから」
吉田さんの問いかけに、テーブルに最後まで残ったワインを片付けながら淳子が答えた。
「じゃあ、まだゆっくり出来るかな?」
「お邪魔じゃなければ、全然大丈夫です…」
淳子の答えに吉田さんが満足そうに頷いた。
「淳子さんだけ?」
わざと口を尖らせながら美佳さんが聞いた瞬間、淳子が手を止め僕を見た。その顔は何かを期待していた。
「フリーですから暇です!」
「うちの締切り、まだだっけ?」
吉田さんが冗談で混ぜ返すと場が和んだ。そして美佳さんが淳子の手を取った。
「口紅、取れてるわ。さっきのキスね」
淳子は少し恥ずかしそうに俯いたが、すぐ顔を上げた。
「夕べのメイク、また教えてください」
「うん、いいわよ」
美佳さんが淳子をパウダールームに連れて行った後、部屋の電話が鳴った。吉田さんが取り返事をした。ルームサービスの準備ができていた。
美佳さんと淳子が、リビングに戻ってきた。昨夜と同じ、シルクのガウンを着ていた。朝の光で見るふたりのガウンに、尖った胸の形が見えていた。同じ色のパンプスを履いたふたりは、しっかり化粧をしていた。リビングの時計は7時を回っていた。
「おはよう…」
淳子が僕の目を見ず隣に座った。その姿を吉田さんが目で追っていた。
「おはよう、よく眠れた?」
「…うん」
僕は吉田夫妻の目を気にすることなく、淳子を抱き寄せた。一瞬戸惑った様子を見せたが、淳子は僕に身を任せた。そして僕のキスに積極的に応えていた。
「佐藤さん、もうすぐ朝食が来るよ」
夢中でキスする僕たちを見て、笑いながら吉田さんが声を掛けた。その声に僕は我に返った。美佳さんが中腰になり、テーブルを片づけ始めた。
美佳さんの姿を見て淳子が身体を離した。吉田さんをチラッと見て、美佳さんの手伝いを始めた。美佳さんが淳子に優しく微笑んでいた。
「それ、サイドボードに置けばいいわよ」
「はい、美佳さん!」
淳子は素直に美佳さんの言うとおりに動いた。仲良く後片付けする姿は少し歳の離れた姉妹に見えた。
「美人姉妹だね」
「母娘じゃなくて?」
吉田さんの軽口に応える美香さんに、淳子も微笑んだ。昨夜からの淫靡な世界が少しだけ爽やかな朝になった。
「淳子さん、今日はお休み?」
「はい、土曜日ですから」
吉田さんの問いかけに、テーブルに最後まで残ったワインを片付けながら淳子が答えた。
「じゃあ、まだゆっくり出来るかな?」
「お邪魔じゃなければ、全然大丈夫です…」
淳子の答えに吉田さんが満足そうに頷いた。
「淳子さんだけ?」
わざと口を尖らせながら美佳さんが聞いた瞬間、淳子が手を止め僕を見た。その顔は何かを期待していた。
「フリーですから暇です!」
「うちの締切り、まだだっけ?」
吉田さんが冗談で混ぜ返すと場が和んだ。そして美佳さんが淳子の手を取った。
「口紅、取れてるわ。さっきのキスね」
淳子は少し恥ずかしそうに俯いたが、すぐ顔を上げた。
「夕べのメイク、また教えてください」
「うん、いいわよ」
美佳さんが淳子をパウダールームに連れて行った後、部屋の電話が鳴った。吉田さんが取り返事をした。ルームサービスの準備ができていた。