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淳子(じゅんこ)
第2章 シティホテル
「今度、嫁さん連れで飲む?」
「えー、うちのブスですよ。へこみますよ、うちの妻!」
「いやいや、ぜんぜん美人!」
そしてなぜか、話は進んでしまった。吉田さんが有名寿司屋の予約を取って、僕たちを招待することになった。あまり社交的でない淳子が嫌がるかと思ったが、話すと予想外に乗って来た。
「銀座のお寿司、食べてみたい!」
もちろん経緯は教えられないから、得意先から招待を受けた、とだけ伝えた。そして話はトントンと進み、吉田さん夫妻と金曜の夜に待ち合わせた。
「美味しいです、本当に!」
銀座の寿司屋で、淳子が声を上げた。ちょっと恥ずかしいくらい、淳子は寿司を喜んでいた。それを見て、吉田さんが満足げに微笑んだ。
「佐藤さんにはお世話になってますから」
「こちらこそお仕事をありがとうございます」
僕は吉田さんと奥さんに、大げさに頭を下げた。しかし奥さんはかぶりを振って、僕に声をかけた。
「佐藤さんの文章、いつも読ませてもらってます」
美佳さんは吉田さん奥さんであり、仕事上のパートナーでもあった。そして僕と同じ大学で、ほんの少しだけ先輩だった。
「じゃあ、学校でお会いしてたかも知れませんね」
二軒目のホテルのバーで、僕と美佳さんが話し込んでいた。内緒ですよ、と教えてもらった年齢は48歳、僕より三つ年上だった。しかし浪人して入学した僕と、入れ替わりで卒業していた。
「あら、残念!主人から同じ学校と聞いたので、ちょっと期待してたのに」
美佳さんは確かに、美魔女と呼んでもおかしくない整った顔立ちだった。そして立ち振る舞いも上品で、かつフレンドリーだ。人見知り気味の淳子が、寿司屋でいつの間にか美佳さんと話し込んでいたほどだ。僕はそんな女性のあられもない姿を知っている…そう思うと会話をしながら、僕は股間が熱くなるのを感じていた。
淳子は隣で吉田さんと話し込んでいた。ちょっと小太りで髪の薄い吉田さんは、親しみやすい容貌をしている。そして博学で話も面白いので、僕だけでなく淳子も吉田さんと話すのは楽しかった。
「えー、うちのブスですよ。へこみますよ、うちの妻!」
「いやいや、ぜんぜん美人!」
そしてなぜか、話は進んでしまった。吉田さんが有名寿司屋の予約を取って、僕たちを招待することになった。あまり社交的でない淳子が嫌がるかと思ったが、話すと予想外に乗って来た。
「銀座のお寿司、食べてみたい!」
もちろん経緯は教えられないから、得意先から招待を受けた、とだけ伝えた。そして話はトントンと進み、吉田さん夫妻と金曜の夜に待ち合わせた。
「美味しいです、本当に!」
銀座の寿司屋で、淳子が声を上げた。ちょっと恥ずかしいくらい、淳子は寿司を喜んでいた。それを見て、吉田さんが満足げに微笑んだ。
「佐藤さんにはお世話になってますから」
「こちらこそお仕事をありがとうございます」
僕は吉田さんと奥さんに、大げさに頭を下げた。しかし奥さんはかぶりを振って、僕に声をかけた。
「佐藤さんの文章、いつも読ませてもらってます」
美佳さんは吉田さん奥さんであり、仕事上のパートナーでもあった。そして僕と同じ大学で、ほんの少しだけ先輩だった。
「じゃあ、学校でお会いしてたかも知れませんね」
二軒目のホテルのバーで、僕と美佳さんが話し込んでいた。内緒ですよ、と教えてもらった年齢は48歳、僕より三つ年上だった。しかし浪人して入学した僕と、入れ替わりで卒業していた。
「あら、残念!主人から同じ学校と聞いたので、ちょっと期待してたのに」
美佳さんは確かに、美魔女と呼んでもおかしくない整った顔立ちだった。そして立ち振る舞いも上品で、かつフレンドリーだ。人見知り気味の淳子が、寿司屋でいつの間にか美佳さんと話し込んでいたほどだ。僕はそんな女性のあられもない姿を知っている…そう思うと会話をしながら、僕は股間が熱くなるのを感じていた。
淳子は隣で吉田さんと話し込んでいた。ちょっと小太りで髪の薄い吉田さんは、親しみやすい容貌をしている。そして博学で話も面白いので、僕だけでなく淳子も吉田さんと話すのは楽しかった。