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淳子(じゅんこ)
第2章 シティホテル
「ちょっとうるさくなりましたね」
21時を過ぎ、バーも混んできた。近くに外国人の団体が陣取り、結構騒いでいた。そして美佳さんが吉田さんになにかを囁いた。
「よかったら3次会、いかがですか?」
吉田さんの誘いに、僕は淳子の顔を見た。少し酔って赤い頬をした淳子が、コクンと頷いた。
「実は今夜、このホテルに部屋をとってあるんです」
吉田さんがそう言うと美佳さんが妖艶な顔で微笑んだ。淳子が思わず、いいなぁと呟いた。
「たまには贅沢して、ハッスルしないとね!」
オヤジギャグを交え、吉田さんが淳子にウインクした。そして淳子も、吉田さんにウインクを返した。ふたりは顔を見合わせ笑っていた。
「部屋で飲みましょう!スイートルームですから、ゆっくりできますよ!!」
「スイート!」
淳子がまた声を上げた。それを聞いて美佳さんが優しく訂正した。
「ううん、セミスイート。そんなに豪華じゃありません」
「実はここのカードを持ってて、安く泊まれるんです」
吉田さんがさらに説明してくれた。僕は吉田さんと二人で話した、以前の飲み会の場を思い出していた。
「本当にいいんですか?せっかくのお楽しみに」
僕の言葉に吉田夫妻は頷いた。そしてバーを出ると、4人でエレベーターに乗った。15階に着くと吉田さんが先頭を歩き、淳子をエスコートしていた。その後ろに僕、美佳さんが続いた。カードキーでドアを開けると、吉田さんが淳子と僕を招き入れた。エントランスの向こうに、三枚の扉があった。最後に入った美佳さんが、リビングに続く扉を開けた。
「ひろーい!あっ、夜景もキレイ!!」
部屋に入ると淳子が声を上げた。僕も思わず、すごいと声が漏れた。15畳ほどのスペースに、豪華なソファーがあった。その向こうに大きな窓があり、都心のビル群の明かりが煌めいていた。
「さあ、飲みましょうか?」
バーから持って来たワインを抱えて、美佳さんが言った。その声に淳子が反応し、サイドボードを探し始めた。そしてワイングラスを見つけると、ソファに囲まれたテーブルに置いた。僕は吉田さんに手招きされ、部屋を探検していた。リビングを挟んで、ベッドルームがふたつあった。ひとつはツイン、もうひとつはダブルの部屋だった。
21時を過ぎ、バーも混んできた。近くに外国人の団体が陣取り、結構騒いでいた。そして美佳さんが吉田さんになにかを囁いた。
「よかったら3次会、いかがですか?」
吉田さんの誘いに、僕は淳子の顔を見た。少し酔って赤い頬をした淳子が、コクンと頷いた。
「実は今夜、このホテルに部屋をとってあるんです」
吉田さんがそう言うと美佳さんが妖艶な顔で微笑んだ。淳子が思わず、いいなぁと呟いた。
「たまには贅沢して、ハッスルしないとね!」
オヤジギャグを交え、吉田さんが淳子にウインクした。そして淳子も、吉田さんにウインクを返した。ふたりは顔を見合わせ笑っていた。
「部屋で飲みましょう!スイートルームですから、ゆっくりできますよ!!」
「スイート!」
淳子がまた声を上げた。それを聞いて美佳さんが優しく訂正した。
「ううん、セミスイート。そんなに豪華じゃありません」
「実はここのカードを持ってて、安く泊まれるんです」
吉田さんがさらに説明してくれた。僕は吉田さんと二人で話した、以前の飲み会の場を思い出していた。
「本当にいいんですか?せっかくのお楽しみに」
僕の言葉に吉田夫妻は頷いた。そしてバーを出ると、4人でエレベーターに乗った。15階に着くと吉田さんが先頭を歩き、淳子をエスコートしていた。その後ろに僕、美佳さんが続いた。カードキーでドアを開けると、吉田さんが淳子と僕を招き入れた。エントランスの向こうに、三枚の扉があった。最後に入った美佳さんが、リビングに続く扉を開けた。
「ひろーい!あっ、夜景もキレイ!!」
部屋に入ると淳子が声を上げた。僕も思わず、すごいと声が漏れた。15畳ほどのスペースに、豪華なソファーがあった。その向こうに大きな窓があり、都心のビル群の明かりが煌めいていた。
「さあ、飲みましょうか?」
バーから持って来たワインを抱えて、美佳さんが言った。その声に淳子が反応し、サイドボードを探し始めた。そしてワイングラスを見つけると、ソファに囲まれたテーブルに置いた。僕は吉田さんに手招きされ、部屋を探検していた。リビングを挟んで、ベッドルームがふたつあった。ひとつはツイン、もうひとつはダブルの部屋だった。