この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
淳子(じゅんこ)
第2章 シティホテル
「淳子さん、ちょっと来て!」
吉田さんに呼ばれて淳子がやってきた。そしてうっとりした顔で、吉田さんと部屋を見て回った。

「よかったら泊まっていきませんか?」
「えー、いいんですか?」
淳子はびっくりした顔で僕を見た。僕も驚いたが、断る理由はない。それどころか美佳さんが嫌がるんじゃないかと、そっちが心配だった。

「奥さん、大丈夫ですか?」
「全然!部屋が二つもあるから、もったいないですよね?」
僕の問いに美佳さんは妖艶に答えた。淳子は僕を見て頷いた。

「淳子さん、どっちがいい?選んで!」
「じゃあ、こっちをお借りしていいですか?」
僕の顔をチラッと見て、淳子が吉田さんにお願いした。淳子はバスタブのない、シャワールームが付いたダブルを選んだ。

「淳子さん、お風呂ないけどいいの?」
「全然!こんな立派なシャワールーム、初めて!!」
淳子は明らかに興奮していた。いつの間にか、言葉遣いがラフになっていた。ふと美佳さんを見ると、淳子の様子に微笑んでいた。

「さあ、飲みますか?」
吉田さんが声をかけると、美佳さんが冷蔵庫から、チーズやサラミなどおつまみを出した。淳子が慌ててそれを手伝った。テーブルの上にワインやビール、そしてシャンパンまで用意された。思いがけない豪華な飲み会に、僕と淳子は興奮していた。

「おいしい、このワイン!」
「ワインの味、わかるの?」
「わかるよ、馬鹿にしないで!」
僕の意地悪に淳子は無邪気にはしゃいでいた。その姿に、吉田夫妻は優しく微笑んでいた。僕たちはすこしずつ酔いが回り、会話が夫婦生活に移っていた。

「淳子さん、そろそろお子さん?」
「…実は、あんまり欲しくないんです」
美佳さんと淳子が子供の話をしていた。そう言えば吉田さんから、お子さんの話は全く聞いていなかった。

「吉田さん、お子さんいらっしゃいましたっけ?」
「うん、もう大きいけど男の子」
「来年、大学を卒業します」
美佳さんが微笑みながら、ちょっと酔った吉田さんをフォローしていた。美佳さんも結構飲んでいるが、ほとんど乱れていない。

「奥さん、お酒強いですね!」
「うん、彼女はなんでも強いよ!」
吉田さんが茶々を入れ、笑っていた。

/30ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ