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淳子(じゅんこ)
第2章 シティホテル
「こちらこそ、せっかくのご夫婦水入らずをお邪魔して」
「ううん、逆!ご一緒いただいて、嬉しいの!」
美佳さんのセリフの意味が、よくわからなかった。しかし僕は目の前の美しい女性の、裸を知っている。そして二人きりで今、話をしている。淫靡なシチュエーションに、僕はさらに酔い始めていた。

「さあ、酔いは覚めたよ!」
吉田さんがシャワーを終え、リビングに戻ってきた。バスローブを纏って、頭にタオルを巻いていた。淫靡な空気が一瞬で、和やかな雰囲気に変わった。

「佐藤さん、今夜はごめんね!」
「とんでもない!妻もすごく喜んでますよ」
「そう、じゃあよかった!あれ、奥さんは?」
美佳さんが説明すると吉田さんが大きく頷いた。そして僕にワインを注ぐと、吉田さんもワインを口に含んだ。そのままゆっくり美佳さんを抱き寄せると、ワインを口移しで飲ませた。僕の目の前で夫妻は平然と抱き合い、キスを交わした。部屋の空気がまた、一変した。

「じゃあ、あたしもシャワーしてくるね」
恥ずかしがる素振りもなく、美佳さんが僕に会釈した。そして自然な足取りで、寝室に消えて行った。

「美佳、どう?」
吉田さんが、僕を試すように聞いた。

「魅力的です」
「抱きたい?」
「抱きたいです」
自分でも驚くほど、とっさに答えていた。吉田さんが満足げに頷いていた。

「奥さん…淳子さん、抱かせてくれる?」
「…いいですよ、彼女がよかったら」
「じゃあ、決まり!」
吉田さんがグラスを持ち上げた。僕もグラスを掲げ吉田さんと乾杯した。もちろん、話は冗談だと思っていた。

「美佳!」
僕の座っている場所から吉田さんの寝室が見えた。死角になった奥から、裸の美佳さんが出てきた。そして、僕の目の前に立った。

「佐藤さん、一緒にシャワーしましょ!」
美佳さんが手を伸ばしていた。もちろん僕は驚き、そして淳子の顔が目に浮かんだ。

「淳子さん、しばらく出てこないわよ」
僕の頭の中を見透かすように、美佳さんが言った。
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