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プリンスの誘惑
第3章 ~腹黒王子~ (前編)

「シェードさま、下ろしてください」
「残念ですがそれはできません。今夜、あなたはワタシに抱かれるのです」
優美な笑顔でシェードさまは、わたしの理解を超えることをいう。
「あの、シェードさまどこにゆかれるのですか」
「ワタシの部屋ですよ」
薄暗い廊下シェードさまの歩く音が小さく響く。
「シェードさま……の?」
王宮内にはいくつもの宮殿があり、王族だけではなく高位の貴族も自室を所持してると聞いたことがあるけど……
シェードさまはそのような高貴な方なのかしら……
そのような人が……なぜ?

