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プリンスの誘惑
第4章 ~腹黒王子~ (後編)

「……でも、シェードさまの嫌いな……んぅ」
「好きでもない女性に言い寄られても困るだけですから、もちろんアザレアは別ですよ」
シェードさまは、軽く口づけをしニコリっと微笑む。
「あの……嫌いにならないのですか?」
「どうして、ワタシ達は両想いなのに」
言われてわたしは途端恥ずかしくなってくる。
今のは懺悔の告白であり、愛の告白をしたわけではない。
でも……そう、言った事実は変わらない。
「ワタシのこと好きですかアザレア」
改めて訊かれると恥ずかしくてもう言えない。
シェードさまはなんといえばいいのか、性格に少し問題があるような気がしてならない。適切な言葉がわたしには浮かばないけど……言うならば『変』
気がつけばいつも誘導されてる。

