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ハッテンlife
第9章 純愛交際編
「じゃーんッ!これ見てよー」

超リア充になった俺は、惚気まくりの日々です。

古橋さんから合鍵を貰って、二人でお揃いのキーホルダーを買った。
毎日学校終わったら古橋さんの家に行って(古橋さんちは、うちの学校から徒歩三十分のところにあるアパートです)ご飯食べたり一緒にテレビ見たりして、最後は車で家に送ってくれる。

父さんは泊ってもいいのにー、なんて言うけれど、そこは古橋さんは真面目なので(昔は相当遊んでたらしいけど)毎度紳士的に送ってくれるのです。

「もうこの合鍵ってさ、恋人同士のシンボルって感じじゃない?いや、夫婦?ふふふー」

こんなに幸せでいいのかって感じです。

「あ、そう…」
「なにそのそっけない感じ」
「べつにぃ…」
「もっと喜んでくれてもいーじゃん。近藤には古橋さんが持ってた狂楽の湯の回数券あげたんだから」

もう俺以外のケツに入れるつもりないからって。今月までの期限の回数券で、余ってたのは全部近藤にあげちゃった。

こないだ、近藤との約束すっぽかしちゃったからね。そのお詫びも兼ねて。

あ、狂楽の湯は、天然温泉も湧いているこの付近では有数の人気スーパー銭湯なんですよ。
そこを勝手に俺達ゲイが、夜中こそこそ使わせてもらってるだけで。
近藤のためにそこは強調しておかないと。

スポーツしている人の筋肉痛緩和のためにも、よい温泉なんですよー!

「今日も行くの?その古橋さんの家」
「うん。もちろん!毎日会ってるのに、恋しくて!早く授業終わらないかなー」

てへへ。今は数学の授業中です。

相変わらずゆるい学校なので、俺達が後ろの席でおしゃべりをしていてもつつがなく授業が進行しています。
隣で女子達も小声で「彼氏がさー、仮性包茎で、早くて小さくて」なんて、そいつは俺か!?ていうような猥談で盛り上がっている。晒し物にされて、哀れな彼氏よ…。
つまり、うちの高校はお下品なんです。
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