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ハッテンlife
第9章 純愛交際編

観覧車が動き出したら、ササッと泰三さんの身体に手を伸ばす。目指すはチンコ。ここからは二人の世界ですッ!

「やらねーって言っただろ」

泰三さんは俺の手を掴んで、外を眺めた。
山の頂上にある観覧車だから、俺達の住む町が一望できる。

つられるように俺も景色を眺めた。

「あ、あれ狂楽の湯じゃない?今日も人いっぱいいるのかなぁ…?」

小さく見える、茶色い建物を指さした。
あの方角だから間違いない。

狂楽の湯は雑誌の「日帰りで行ける温泉施設特集」にも載るほどの大きな健康ランド。
休日は昼間から賑わう。(夜はハッテン場になっちゃうけどね)

「お前さ…」

泰三さんが俺の頭を撫でる。そして、気まずそうに目を伏せた。

「あの時…嘘ついたろ」
「嘘…?」

歳ごまかしたことはもうバレてる。
その他についた嘘…?

「お前、ヤる時「久しぶりだから」って言ったけど、久しぶりじゃないだろ……初めて……だったんじゃないのか…?」

あの時…。
泰三さんが俺のケツに指を入れて、バージンだったから硬くて、痛くて。
でも、初めてって言ったら面倒くさいと思われるから。
そう、俺は嘘をついた。

「だって、処女って言ったら泰三さんやめてたじゃん」

あの時は、ちょっと遊んでるビッチなケツに思われたかったんだ。
こんなに好きになるなんて思わなかったから。

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