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ハッテンlife
第10章 山の上のホテル編

二本に増えた。そしてまたローションが足される。くちゅくちゅと音を立てて孔の中をかき混ぜられる。
ヒクヒクする内壁を丁寧になぞられて、熱が昂なってくる。背筋からぞくぞくずくずくと這い上がってくる感じ。

さっきイったばかりなのに、チンコはまた頭をもたげている。

「悠真、好きだ」
「んぅ…ッ」

耳元でまた囁かれる、淫らな呪文。そのまま耳の形を舌でなぞり、耳たぶを甘く噛まれた。

「ひぁ、ん…」

ぞわっとした。乳首や孔とはまた違う、不思議な性感帯。その隙に指が三本になった。弛んできた。

「もう、…ッ」

もう入れて。

「駄目だ。久しぶりだし、お前が喘いでる姿をじっくり見たいんだ」

悪趣味。
俺は、俺のケツで気持ちよくなってる泰三さんの姿を見たいのに。

「指の方がよくわかるんだ。お前のここがキュッと締まる瞬間とか。ほら、今」

コリ、と感じるポイントを強くなぞられ、キュンと背筋までかけのぼる快感。
指を締めつけちゃう。俺の胎内でも強く感じる…泰三さんの指の感触。

涙がぽろりと頬を伝った。俺って泣き虫なのかも。ハッテン場デビュー以来かなり泣いてる気がする。
でも、この涙は意味が違う。
ベッドでなら、泰三さんになら、目が溶けるくらい泣かされたい。

「可愛いな。俺の悠真は」

目尻に軽くキス。瞼まで優しく…。閉じた目からまた滴が零れる。

「好きだ」
「俺も…泰三さんが大好き」
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