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ハッテンlife
第11章 School life編

「彼」だって。自分で言っててなんだけど、キャッて感じだよー。あ、キモいとか言わないでね?

そうそう、動画。泰三さん背中だけだけど、一応映ってるし。
姫野はバラまいたりしないって、今ならそう思えるけど。やっぱ不安じゃん。

「あの動画、気に入ってるんだよ。毎晩見てるし」
「ちょッ…!まさかオカズにしてんの?」

こいつ、どんだけ俺のこと大好きだよ。まったく…。

「でもそうだね…。それじゃ不公平だから、君にもとっておきの動画を送ってあげるよ。それ、オカズにしなよ。あ、君の彼氏のおじさんと一緒に見てもいいよ。フフフ」

そう言うと、姫野は俺の携帯に一通のメールを寄こした。
動画が添付されてます…。
開くの怖いです。あー怖い。

でも勇気出して…ポチッ。


「あぁんッ、あんッ、あんッ」

いきなり艶めかしい喘ぎ声。
どこかのホテルのベッド…?素っ裸で四つん這いになった、麗しい姫野がバックから突かれています。後ろの男の顔は見えないけど、腹は鮮やかに映ってます。腹筋めっちゃ割れてるよ。すげーガチムチじゃん。

ウケの姫野は完全にアヘ顔だけど、これだけ美形だと…なんか芸術みたい。
エロいけど、厭らしさは感じないや。

「それおかずにしていーよ。ただであげるの惜しいけど、物々交換だしね」
「いや…しねーし。すぐ消すし」
「じゃあおじさんにあげなよ。僕を見たら君がみすぼらしく見えるかもしれないけど」
「んなわけねーじゃんッ!泰三さん的に、俺が世界一可愛いのッ!!」

しかし自ら自分のエッチ動画をばら撒くとは…。やはり姫野は変態だぜ。

にやりと笑って、姫野は動画を愛おしそうに見ていた。
まるで…泰三さんとのエロ動画でオナっていた、かつての俺のように。


そう。
俺は、この時の姫野の笑みが意味することに気づかなかったのです。

姫野の「ターゲット」が誰だったのか…なんて。



「二宮くん。君が逃した魚は、ものすごーく大きかったよ…?」



Fin.

さらに次のPからは、番外編の「泰三さんの恋人編」です。
泰三さんからみた悠真くんの話。
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