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ハッテンlife
第1章 ハッテン場デビュー編
俺が、父さんの息子なのは、もうどうしようもないことだよね。
でも、歳は?

「俺が高校卒業して、本当にハタチになって、嘘が本当になったとしても駄目なの?待っててくれないの?」

古橋さんは苦しそうに顔を歪めた。
もしかして、古橋さん。俺と同じ気持ち…?

「悪い。俺じゃお前と釣り合わないから」

そう言って俺に背中を向ける。

釣り合わないって、なに!?
あんたのデカマラに俺のケツは釣り合わないってこと!?
じょーだんじゃないよッ!

「ふざけんなよッ!自分だって嘘ついたくせにッ!金髪達に、あいつは俺のもんって言ったくせにッ!その嘘は本当にしてくれないの!?」

傍にあったプラスチックの桶を背中にぶつけた。ガコーン、と凄い音がした。
シーン…と男湯全体が静まりかえった。

露天風呂にそろそろと人が集まり、俺達の修羅場を固唾をのんで見守っている。今日はもうハッテンどころじゃないだろう。

「俺はあんたのチンコに惚れたよ!あんただって俺のケツに惚れたくせにッ!」
「悪い」

もう「悪い」しか返さないつもりだな。
あんなにラブい雰囲気にしておいて。

俺、古橋さんに対する気持ちが恋って自覚する前に失恋しちゃった。あの車の中で、キスして手を繋いで…甘くてほわほわした夢の中にいるような気持ちになったのに。

シャボン玉があっけなく弾けてなくなるように、短くて、儚い恋だったんだ。

「もういいッ!じゃあ、あんたが金髪達に言ったこと、撤回してよッ!」

俺は周りを見渡す。俺達のやり取りを見守っていたガチムチ達に見せつけるように、勃起したチンコを露わに立ち上がった。



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