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ハッテンlife
第4章 Second kiss編
「運んでくれて、ありがと。玄関まで送るね」

ほんとはお茶飲んでって欲しかったけど。
もう俺と会いたくないみたいだし。そもそも気まずそうだったし。

でも――。

「お前、元気ないって……課長が言ってたけど……なんかあったか?」

玄関まで来た時、ふいに古橋さんが俺に問いかけた。

「え…?」

古橋さんが振りかえる。パチッと視線がぶつかった。
古橋さんは渋い表情だったけど、目の奥からは俺に対する嫌な感情は感じられない。

嫌われなかった…?

「課長が、悠真が最近元気ないって…なんかムリしてるように見えるって。俺のこと、お前のダチだって勘違いしてるみてーで…なんか聞いてないかって」

その勘違い、ガチにしようよッ!
チンコは俺にくれなくても、このまま会えないより全然いいし。

「悠真…」

古橋さんが俺との距離を縮める。
まっすぐ見つめられると、金縛りにあったみたいに動けなくなる。

「古橋さ…ん」

あのキスの感触が蘇る。
手を繋いだ温かさも。

やっぱ俺。
あん時はヤリ目だったけど、でも今は完全に……あんたのことが……。

振られた時もショックだったし、あの時恋だったかもって思ったけど。
今、確信に変わった。

受け入れてくれないからつらいけど。
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