この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
ハッテンlife
第5章 童貞喪失編
「ゆ、悠真、泣くな」
心優しき友人はおろおろと、時計とにらめっこしながら俺を慰めた。
そこにあの、冷たい声。
「早く行くよ、二宮くん。今日はいつもと違うこと試し…」
姫野の台詞は途中で途切れた。近藤が恐ろしい形相で姫野を睨みつけたからだ。
「姫野…てめぇ…ッ」
近藤は姫野の胸倉を掴んだ。そして止める間もなく平手で頬を殴った。
さすがに、見るからに体格差のある姫野をグーでは殴れなかったらしい。
近藤はこんなところでも優しい。
無意識に手加減はしたと思うけど、近藤は怪力だからね。
姫野の身体は衝撃で吹っ飛んだ。
「てめぇ…ッ!最低な野郎だな!?悠真も最低だけど…ッ!…でもてめぇはそれ以下だッ!男として最低だッ!…いや、悠真も男として底辺って感じだけど、てめぇはそれ以下だ!ゴキブリみたいなヤツだッ!」
なにげに俺のこともボロクソですけど。底辺ってなんだよ?
ちなみに近藤、ゴキブリが大っ嫌いです。
いや、好きな人あんまりいないと思うけどね。
さらに近藤が倒れた姫野を手にかけようとしたから、俺は慌てて止めた。
ていうか、近藤になんとかして欲しい問題は姫野…というより、メインは次話そうとしてるオッサン達のことなんだけど。
ぷよぷよオッサンと比較しちゃえば、姫野からの害悪はお子様ランチみたいなもんですよ。
でもタイムアウトが来てしまった。
「コンちゃーん、ミーティング始まっちゃってるよー。キャプテンマジギレだぞー」
ハッとしたように近藤はその声の主を振りかえる。
隣のクラスのガチムチくんだ。ラグビー部の仲間らしい。
うちの高校のラグビー部は、そこそこに強いらしい。近藤はうろたえたように俺を見た。
心優しき友人はおろおろと、時計とにらめっこしながら俺を慰めた。
そこにあの、冷たい声。
「早く行くよ、二宮くん。今日はいつもと違うこと試し…」
姫野の台詞は途中で途切れた。近藤が恐ろしい形相で姫野を睨みつけたからだ。
「姫野…てめぇ…ッ」
近藤は姫野の胸倉を掴んだ。そして止める間もなく平手で頬を殴った。
さすがに、見るからに体格差のある姫野をグーでは殴れなかったらしい。
近藤はこんなところでも優しい。
無意識に手加減はしたと思うけど、近藤は怪力だからね。
姫野の身体は衝撃で吹っ飛んだ。
「てめぇ…ッ!最低な野郎だな!?悠真も最低だけど…ッ!…でもてめぇはそれ以下だッ!男として最低だッ!…いや、悠真も男として底辺って感じだけど、てめぇはそれ以下だ!ゴキブリみたいなヤツだッ!」
なにげに俺のこともボロクソですけど。底辺ってなんだよ?
ちなみに近藤、ゴキブリが大っ嫌いです。
いや、好きな人あんまりいないと思うけどね。
さらに近藤が倒れた姫野を手にかけようとしたから、俺は慌てて止めた。
ていうか、近藤になんとかして欲しい問題は姫野…というより、メインは次話そうとしてるオッサン達のことなんだけど。
ぷよぷよオッサンと比較しちゃえば、姫野からの害悪はお子様ランチみたいなもんですよ。
でもタイムアウトが来てしまった。
「コンちゃーん、ミーティング始まっちゃってるよー。キャプテンマジギレだぞー」
ハッとしたように近藤はその声の主を振りかえる。
隣のクラスのガチムチくんだ。ラグビー部の仲間らしい。
うちの高校のラグビー部は、そこそこに強いらしい。近藤はうろたえたように俺を見た。