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夜来香 ~若叔母と甥の危険な関係~
第2章 距離感

「うーん、とりあえず苦手は数学と化学か…あの子、典型的な文系だなぁ……」

私は来週の小テストをパソコンで作っていた。

【今頃シコってるかなぁ……若いからたくさん、勢いも凄いよね……ティッシュじゃ受け止められないでしょ……】

シャワーも浴びてTシャツとショーツだけの格好でパソコンに向かっていた。
甥っ子のオナニーを想像するだけで張りついたTシャツに乳首が浮かび上がってくる。
下半身も疼いてくるが我慢だ。
可愛い甥っ子のために問題を作らなければならない。
中間テストが近いなら試験範囲を踏まえた内容にした方がいい。
それなりに時間はかかってしまう。

「ふぅ…私が禁欲かよ……」

【陽翔…ちゃんとこの見返りは貰うからね……】

Tシャツ越しの乳首を人差し指でそっと撫でる。
ピリッと刺激が走った。

「…っん…ほんとにそのうち倍返しさせてやるんだから……」

ぼそりと呟き、指をキーボードに戻していった。

 
1日が長い…。

叔母の家庭教師の日を待ち焦がれている。
それでもある程度の成績を残さなければならない。
じゃなきゃ、叔母の評価が下がってしまう。
僕はこれまで以上に学校の授業に集中した。
 
放課後は美術室で部活だった。
秋には文化祭で作品展示があると言われていた。
今はスケッチをため込み作品のテーマを模索してる段階だった。

決して運動は苦手ではない。
幼馴染みからも昔から一緒にサッカーやろうと未だに誘われている。

それでも僕は絵を描く時間が好きだった。
中学の時は県のコンクールで入選したこともある。
その実績のせいか三年の部長からも目をかけてもらっている。

【だめだ…今日は集中できないや…】

僕は左肘を撫でると、画材を片付け出した。
一週間ぶりに叔母に会えると口許が綻んでいた。

「今日はもう終わりですか?……」

声をかけてきたのは部長の森宮先輩だった。

この人も綺麗な女(ひと)だ…。
叔母ほど華やかさはないが、佇まいというか雰囲気かどことなく似ている。
だから、この人…も…なのだ。

「はい、今日は家庭教師の日なのでお先に失礼します…」

「そうなんですね…もうすぐ中間テストですし頑張ってください…」

なぜか部長は一年の僕にも敬語だった。
口調もぜんぜん違うのに何故似てるって思うんだろう。

僕は深く考えることもなく頭を下げて立ち去った。
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