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夜来香 ~若叔母と甥の危険な関係~
第19章 懺悔
僕のインフルエンザは五日間、高熱に魘され続けた。
明後日には叔母に会えると思っていたが、母にもう一週休みにすると告げられてしまった。
もう大丈夫だと言い張ったが、既に叔母に伝えてあると言われた。
こんな時、LINEの交換をしていないことを悔やんだ。

【なんでまだ教えてくれないんだよ…】

叔母に無意味にあたってしまう。
そしてまた自己嫌悪になる。
結局、大事をとって1週間学校を休んだ。

先輩には熱が落ち着いてすぐにLINEで謝罪した。
アトリエに行けなくてごめんなさいと…。
先輩はその文面からすごく心配してくれるのが伝わってきた。
あれから文化祭用の絵は進んでいない。

とにかく何事も上手くいかない一週間だった。

久しぶりに学校に行くとクラスメイトや担任の先生がすごく心配をして声をかけてくれた。
ただ健人はわりと冷ややかだった。
それは然程気にもならない。
僕は早く先輩に会いたかった。

「藤沢くん…よかったです…もう大丈夫なんですね……」

「ご心配をおかけしました…はい、もう大丈夫です……文化祭の絵が全く進んでないんですけど……」

先輩は少し頬を赤らめる。

「楽しみにしてますけど…あまり無理はしないでくださいね……」

その夜先輩からLINEがきた。
改めて、体調回復してよかったことと…

『なかなかアトリエが使える日がなくてごめんなさい。』

たしかにそれは残念だった。
だが、まだこれだという色は完成していない。
途中経過を観てもらうよりも、もう完成した作品を観て欲しかった。

『大丈夫です。もうそんなに時間はかからないと思うので完成を楽しみにしていてください。』

と返信しておいた。

僕がインフルエンザから完全回復した頃、もうカレンダーは替わり、9月になってしまっていた。

叔母とは会えていない。
また一週間先になってしまった。
先輩との距離が身近に感じて、ずいぶんと叔母に会っていないように思えてしまう。

【結奈さんも…僕のこと心配してくれたのかな?…】

改めて僕の好きと、叔母の好きとの違いを考えていた。

【甥っ子としては好きなんだろ…別にカテキョ以外でも来てくれたっていいじゃないか…】

ショーツは回収されて次をもらっていない。
叔母を感じるものが手元に何もなかった。

絵を描く気にもならない。
勉強もしたくないと、ふて寝を決め込んだ。
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