この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
夜来香 ~若叔母と甥の危険な関係~
第19章 懺悔
新田と川上との会合はとても充実したものだった。
姉からもう一週休みを貰いたいとの連絡も素直に承諾した。
別に陽翔のことがどうでもいいというわけではない。
だが熱も下がって学校にも行けるようになると言われると一安心だった。

それよりも正直今後のことだ。
新しく自分達で会社を立ち上げる。
川上は…もう退職願いを出していいですよね…と笑顔で煽る始末だった。

【私が代表の…私達の会社……】

生半可な覚悟じゃ務まらない。
性根を据えて取り組まなければならないと覚悟を決めていく。

【家庭教師…続けられないよな……】

元々無職だからと頼まれた依頼だった。
週一とはいえ、きっと難しくなるだろう。

【陽翔の気持ちにはやっぱり……】

自覚した私の気持ち。
一度は本気で伝えたいとも思った。
でも、陽翔に会えない時間は私に冷静さを取り戻させていた。

【叔母と甥っ子が真剣に付き合うなんてね……】

堂々巡りだとは解っている。
それでもやはり答えは同じところに行き着いた。

【うまくいくわけない…きっと陽翔を苦しめる……】

それに大きな責任が私には課せられる。
信じてくれる仲間を自分のことより優先などできやしない。
それが答えだった。

【蓋をしよう……陽翔にはきっと恨まれるだろうな……】

初体験を私としたことを後悔するのかもしれない。
でも、きっと思い出にしてくれる。
どのみち、都合よく考えるしか今の私にはできなかった。

だから、陽翔に会いに行く決心がつかないまま…私は起業に集中していった。

「ねぇ、高校生の男子って何を貰ったら喜ぶのかな……」

新田達とはできる限り毎週末集まることにしていた。
ミーティングと称したカフェでの集まりの後、私はふとそんなことを二人に切り出した。
食らいついたのはやはり新田だった。

「何ですか?…若いツバメでも飼ってるんですか?……」

「お前、いくつだよ……違うよ…仕事してない間、甥っ子のカテキョしてたんだよ……こっちが忙しくなるから最後に何かプレゼントでもしてやろうかなって……」

「そりゃ、最後にさせてやったら死ぬほど悦ぶんじゃないですか……」

【それはもうしてやったよ……】

新田の言葉に突っ込んだのは冷静沈着な川上だった。


「バカなの?……」

「ほんとだよ……」

「ひっどぉい……」

私達は顔を見合わせて笑っていた。
/419ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ