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夜来香 ~若叔母と甥の危険な関係~
第19章 懺悔
姉は驚きを隠せない。
それはそうだろう。
もともと家庭教師を辞めることに反対していたのだ。
それが最後の日に、しかも陽翔に会うことなく終わりだなんて納得できないのも当たり前だ。

「今日来れないならいつ来るの?…そもそもなんで今日来れないのよ……」

温厚な姉が怒っているのが伝わってくる。

【日を改める?……そんなの無理だよ……もう陽翔には会えないんだ……】

「っ…ん……」

【やめて…今は何にもしないで……】

岩田の親指が乳首を捏ねてきた。

「黙ってないで…結奈…陽翔待ってんのよ……」

【ぁぁ…陽翔……陽翔に会いたい……】

岩田はただ乳首をゆっくりとこねまわしてくる。
腰は動いていない。
それなのに私がぎちぎちと締めつけてしまう。

「風邪っ、ひいたの…だから…熱も出て…ぁ……」

【摘ままないで…弱いの知ってんでしょ……】

「移しちゃいけないからぁっ……ん……」

【気持ち…ぃいっ……】

岩田が身を屈める。
私は背筋を起こしていく。
乳房に顔が埋まると、片手で抱き寄せていた。

結奈の様子は明らかにおかしい。
由紀子は感じ取っていた。
風邪で熱が出てるからって…この吐息交じりの声はなんとなく想像がついた。

【まさか結奈…あなた一人じゃないの?……】

「わかった…風邪ならしかたないわね…でも治ったら必ず来なさい……陽翔にはそう伝えるから……」

【ぁぁ……乳首、伸びちゃう……ちゅぱちゅぱ、聞こえちゃうっ……】

「ちっ、違うのっ…んんっ……もうだめっ…行けないからっ……ごめんっ……だから……もうっ…終わりっなのっ……」

【結奈…してるの?……それなのに電話を?……】

「勝手過ぎる……「母さん…電話、結奈さん?…」……あ、陽翔……そうだけ…………」

姉の向こうに陽翔の声が聞こえた。
私は勝手に電話を切っていた。

落ち込む暇を岩田は与えてくれない。
私がスマホをベッドに投げると…乳房から顔を起こして腰を掴むと突き上げてきた。

「母さん…結奈さん何だって?…遅刻?…」

耳に当てたスマホは切れていた。

【貴女…あんなに陽翔のこと……大事に想ってくれてたんじゃないの……】

息子が不安そうに聞いてくる。
話さない訳にはいかない。
でもこれで終わりだなんて許すつもりはない。
息子があまりにも不憫だ。

「陽翔…座って…話があるから……」
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