この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
夜来香 ~若叔母と甥の危険な関係~
第20章 姉の事情
私は健人くんの虜だ。
陽翔のことが一番大事と思いながらも抱かれると健人くんが一番になってしまう。
夫のことなんて欠片もない。
最低の妻で母親だと自分でも解っている。

【自己嫌悪?…今だけなのに……ほんとに私は牝豚……】

フロントでチェックアウトの手続きを済ませる。
明らかに…何で?……スタッフはそんな顔をしていた。
一泊のチェックインから数時間でチェックアウトをすれば当然の反応だと思う。
健人くんの姿はもうない。
私はとぼとぼとホテルから出てタクシーに乗って家へと向かう。

陽翔は拗ねながら勉強しているのだろうか?
結奈は今頃何をしているのだろう。

【健人くんじゃなきゃ誰?……】

彼氏ができたのだろうか?
妹ながらあれだけ魅力的な女性なのだ。
いない方がむしろ不思議に思う。
だとしても、陽翔とあんな関係になっておきながらこんな終わり方をするのだろうか?
陽翔を溺愛していたのは真実のことだと思う。
やはり疑問しか残らない。

次の家庭教師までに絶対に会わなければならない。
そして、陽翔に自分の口から説明させる必要がある。

「じゃなきゃ陽翔は納得しない……」

【私も納得できないんだから……健人くんとこれからも……】

タクシーの車窓から街並みをぼんやりと見つめながらそんなことを考えていた。

【最低の姉ということを忘れてた……】

日が変わる少し前、家の前でタクシーを降りる。
外灯もまだ点いていて、二階の部屋から灯りが漏れていた。

「ただいまぁ……」

下から二階に声をかけても声は返って来なかった。
すぐに脱衣室へと向かう。
ニットとスカートはクリーニングへ出す袋に突っ込む。
下品な真っ赤な下着姿を鏡越しに見つめる。
振り向くと出かける前よりもお尻は腫れ上がり、指の跡が重なり合っていた。
私は指先でお尻に触れてみる。

「…痛っ……ぁ……ぁ……」

蕩ける顔の私を鏡越しに睨んだ。

【いけない…戻らなきゃ……】

体液まみれの下着を脱ぎ捨て洗濯機に入れると蓋を閉めた。

シャワーで健人くんの精液の残骸と匂いを消していく。
今夜の密会はこれでようやく終わっていく。

「母さん…おかえり…」

浴室のドアの向こうからの息子の声。
私は心臓が止まるかと思うほどに驚いた。

「た、ただいま……」

「もう寝るから…おやすみ…」

それだけの会話が胸を締めつける。
/419ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ