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夜来香 ~若叔母と甥の危険な関係~
第22章 不埒 ~開発~
中間テストは無事に終った。
叔母から渡されたUSBに入っていたテスト対策はすごく役に立った。
お陰で僕の学年順位はまた少し上がっていた。
未だに叔母への想いが裁ち切れたわけじゃない。
でも日常は何もしなくても過ぎていく。
もし、叔母が離れていくことになったら、僕は何がなんでも引き留めるつもりでいた。
だが、現実は思うようにはいかないものだった。
叔母のマンションを訪ねてみようかと思ったこともあるし、この先も行くかもしれない。
現在は、ただしなくてはならないことに追われていた。
その日常をなんとか過ごしていけてるのも、森宮先輩の存在は大きかった。
叔母がいなくても、僕はセックスができていた。
こんな言い方をすると、所詮身体が目的だったのかということになるのだろう。
叔母に対しては断固として違う。
誰に言うわけでもない。
それでも僕の中では違うと言ったら違うのだ。
「藤沢くん…次の週末の予定はどうですか?……」
中間テストが終わって来週に文化祭を控えたある日の部活中に先輩が声をかけてきた。
昨日、文化祭に展示する作品は完成していた。
これから先輩と顧問の先生が確認するらしい。
それはさておき、週末の予定を聞かれるということは先輩のご両親が不在というわけだ。
僕は筆を置いて答えを返す。
「図書館で勉強でもするつもりです…」
そして、先輩はこう返す。
「藤沢くんは本当に真面目なんですね……」
これで僕達は週末をあのアトリエで過ごす約束を取り交わす。
今はあのアトリエで先輩に油絵を教えてもらっている。
アトリエにあった三枚の絵を僕はあれ以来見ていない。
あの絵に代わる絵を僕は先輩に教わりながら描いている。
油絵の経験のほとんどない僕は、まだまだ完成には程遠かった。
それでも、手取り足取り教えて貰うのは堪らない刺激だった。
「じゃ、これお預かりしますね……」
わら半紙に挟んだ、作品名、林檎を先輩に手渡した。
先輩には完成させた作品を観せていない。
「本当に部長も先に観るんですね……」
「まぁ、本当は展示されてるのを観たいんですけど…役目なので仕方ありません……」
僕はニヤリと口許を歪めて答える。
「もっと凄い作品をお見せできるように頑張ります……」
「それはとても楽しみです……」
というわけで僕は叔母のいない生活をなんとか送っている。
叔母から渡されたUSBに入っていたテスト対策はすごく役に立った。
お陰で僕の学年順位はまた少し上がっていた。
未だに叔母への想いが裁ち切れたわけじゃない。
でも日常は何もしなくても過ぎていく。
もし、叔母が離れていくことになったら、僕は何がなんでも引き留めるつもりでいた。
だが、現実は思うようにはいかないものだった。
叔母のマンションを訪ねてみようかと思ったこともあるし、この先も行くかもしれない。
現在は、ただしなくてはならないことに追われていた。
その日常をなんとか過ごしていけてるのも、森宮先輩の存在は大きかった。
叔母がいなくても、僕はセックスができていた。
こんな言い方をすると、所詮身体が目的だったのかということになるのだろう。
叔母に対しては断固として違う。
誰に言うわけでもない。
それでも僕の中では違うと言ったら違うのだ。
「藤沢くん…次の週末の予定はどうですか?……」
中間テストが終わって来週に文化祭を控えたある日の部活中に先輩が声をかけてきた。
昨日、文化祭に展示する作品は完成していた。
これから先輩と顧問の先生が確認するらしい。
それはさておき、週末の予定を聞かれるということは先輩のご両親が不在というわけだ。
僕は筆を置いて答えを返す。
「図書館で勉強でもするつもりです…」
そして、先輩はこう返す。
「藤沢くんは本当に真面目なんですね……」
これで僕達は週末をあのアトリエで過ごす約束を取り交わす。
今はあのアトリエで先輩に油絵を教えてもらっている。
アトリエにあった三枚の絵を僕はあれ以来見ていない。
あの絵に代わる絵を僕は先輩に教わりながら描いている。
油絵の経験のほとんどない僕は、まだまだ完成には程遠かった。
それでも、手取り足取り教えて貰うのは堪らない刺激だった。
「じゃ、これお預かりしますね……」
わら半紙に挟んだ、作品名、林檎を先輩に手渡した。
先輩には完成させた作品を観せていない。
「本当に部長も先に観るんですね……」
「まぁ、本当は展示されてるのを観たいんですけど…役目なので仕方ありません……」
僕はニヤリと口許を歪めて答える。
「もっと凄い作品をお見せできるように頑張ります……」
「それはとても楽しみです……」
というわけで僕は叔母のいない生活をなんとか送っている。