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生きること、思うこと
第328章 千の風になって

私は自分の母が亡くなる時、最期に母からこう言われていたのです。

「苦しい…」

私はこの母の言葉を聞き、本当に苦しませて逝かせてしまったことに深い自責の念を長い間感じたのです。

「ありがとう…」

そう言って貰えた木下さんは、ある意味幸せではないか。
そんな風にも感じたのです。

この木下さんからの訃報を聞いた時、母の事を思い出したと同時にある曲が私の心に蘇ってきました。

それは『千の風になって』の唄でした。
この曲を聴くと母の事を思い出してしまうのです。

母だけではなく父の事や亡くなってしまった彼氏さんの事なども思い出すのです。
そう、もう母や父や彼氏さんはこの世にはいないけれど、千の風になったのだな。

そう思うのです。
千の風になっての歌詞が頭の中をグルグルと回っています。

『私のお墓の前で泣かないでください…私はそこにはいません…眠ってなんかいません…』

でも、今でも思い出すと泪が未だに溢れてくるのです。
翌日、木下さんにLINEでこう聞きました。

「大丈夫?…」

すると、こんな返事が返ってきます。

「大丈夫じゃありません…」

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