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生きること、思うこと
第336章 お裾分け

それを切り干し大根と合わせて大きなフライパンで炒めてゆきます。
人参がしんなりしてきたら麺つゆと料理酒を入れて煮てゆきました。
暫く煮る事数分…。
ちょっと煮汁が少なくなったら出来上がりです。
味はちょっと濃かった様な気がしましたがおかずなので良いだろう。
そう思い調理は終わりました。
ですが、出来上がった量がハンパではありません(笑)
そこで、お隣のお姉さんにお裾分けしようと思ったのです。
「切り干し大根の煮物作ったのだけれど、沢山出来たから食べてくれると嬉しいんだけど?」
すると、お隣のお姉さんはこう言うのです。
「え?マジでいいのー?嬉しいー!!」
「でも、味がちょっと濃いかも知れない…」
「いや、いつも織作さんの作るのって薄味だから大丈夫だよ…」
お隣のお姉さんは満面の笑みでそう言うのです。
翌日の夕方です。
お姉さんが器を返しに来てくれました。
器には小さな食べ切りの甘納豆が入っていました。
お姉さん曰く、
「味は丁度良かったよ、凄く美味しかった、私白米に切り干し大根の煮物入れてかき混ぜて食べちゃった(笑)炊き込みご飯ぽくなって余計に美味しかった…」
お隣のお姉さんは凄く喜んでくれた様でした。
お姉さんは“炊き込みご飯”が好きな様です。

