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生きること、思うこと
第189章 信仰

しかし、時間が経つにつれ、その責め苦も悔やむ気持ちも無くなってきました。
自分を責める事はやめようと思ったのです。
これも、神様からの大切なメッセージではないかと思い始めたのです。
この世には幼くして亡くなる子供が大勢います。
その子供たちは早世というサイクルを持って生まれてくると聞いたことがあります。
生まれ変わりを短いサイクルで繰り返すことで、より神様に近い存在になるのだそうです。
なので、年齢が若くして亡くなる人は早世しているようなのです。
彼氏さんもその早世のサイクルで亡くなったのではないか。
そう、思い始めたのでした。
そう思うと哀しみは薄らいでいきます。
全ての現象はニュートラル。
その現象に“良い”“悪い”と名前を付けているのは私たちなのです。
幸も不幸も存在しない。
ただ、そう思う心があるだけ。
最近はそう考える様になってきました。
現象としてはとても悪いと感じる事でも“ありがとう”と言って“受け容れる”。
それが、大切なのではないか。
そう、思い始めたのです。
その事を教会員のお母さんに話しました。
すると、こう言われたのです。
「美月さん、それは立派な信仰告白よ」と。
自分では信仰告白なんて大それた事を言った様には感じていません。
ただ、毎日神様に見守られ、何事も起きない生活にとても感謝して、それがただ幸せだと感じているだけなのです。

