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代車
第10章 香織
木曜
渡部は課内で静かに キーボードを叩いていた
注文の変更に問題無いか、チェックしていると
ドアが開き橋本がコーヒーを抱え
「差し入れです」と寄って来た
「有難う」と画面から目を離さず カーソルを動かす
渡部の作業を橋本は、隣の席で憧れの目で見つめていた
動作確認を終え
「橋本さん自分のパソコン立ち上げてくれるかな」
橋本が立ち上げ、注文画面出してと、渡部が言い
此処に数字を入れて好きなのを
橋本が一桁の数字を入れると 行が赤くなる
「えっ」 橋本が声を出し200を打って
言われた数字を打つと画面が元の表示に成った
「これで この間見たいな事無くなるよ」渡部が言いながら自分のパソコンの
電源を落とした
「課のパソコン 皆が違う注文、持っているから
全部の修正は来週中かな ベースが出来てるから
後微調整」 独り言の様に呟き
「橋本さんご飯行こう」と誘った
「やった」と言いながら橋本は渡部の腕を抱え 車に向った
渡部の腕に 橋本の胸の膨らみが押し付けられ 街中の中華を食べ
橋本の自宅前で降ろし 橋本は何か言いたそうなのを
無視してお休みと送り出し 橋本は寂しそうに玄関へと入って行った