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代車
第15章 紗季
昭則は言葉を探し
俺の友人で ビデオ屋やってるのが居るんだ
個人だから 何時の間にかアダルトだけに成って
これも
バイブを取り上げ 奴の知恵なんだ 紗季が顔を上げた
奴に聞いたんだ どんなの売れるの返事早かった
「解らんって・・・」
人間深い この仕事して なんなのだろうと思うと
奴が漏らしてた
奴は嫁さん 不倫して許せなくて離婚したんだ
それで 仕事辞めてビデオ屋やり始めたら
違う考えが有る事を知ったって 言ってた
自分の奥さんが 人に抱かれるの見たい人間も居る
友達同士で 夫婦交換する人も居る
大きい大人がおしめして喜んだり 汚い事を喜ぶ人も色々だ
俺も離婚する前に知ってたら 離婚しなかったかもしれないと
本当に寂しそうに話すんだ
奴、それでも離婚したろうな性格的に
紗季と私が家庭内離婚で 話しをしない夫婦なら
私は直ぐに 離婚する
紗季が 僕を愛して無いことだから
小さな子供にとって 親の言葉より
家の中の 空気の方が大事だと思う
どう繕っても 子供は敏感に感じ取り心を痛める
琴音に取って良いことで無いからね
「紗季は 私の事愛してないのか?」
紗季が首を振る
紗季の性癖だと思えば良い
僕が手伝うよ 紗季が気持ち良ければ幾らでも
夫婦なんだから
他人は 関係無いでしょ
紗季は慟哭を上げ 昭則に抱き着いて来た
その夜初めて紗季は 裸で昭則の胸に顔を乗せ
眠りに付いた・・・
二人の夜は 特に変わらなっかったが
紗季の嫌が キーワードとなり
嫌と言葉の出た夜は 昭則はバイブを
紗季の膣や肛門に差し込み 紗季の悶える姿に
昭則の心は小さな傷に蓋をするように
紗季を抱きしめていた
紗季の病状が 悪化し昭則が病床に座った時
紗季が涙を流し
「幸せだった・・・・」
「有難う・・・・」
「こんな私を愛して呉れて 琴音の事お願い・・・」
昭則の 手を握り 息を引き取った悲しみを
和也は受け取っていた