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代車
第5章 綾乃

「後で ゆっくりしましょう」 渡部が言うと 

「チェックアウト何時?」聞いて来た

「今日一日 大丈夫です この部屋で一日どうですか?」
渡部が言うと

「だってこの部屋高いでしょう? 一泊 渡部君の月給位? 
 違うか 2カ月か3か月分だよね」 
綾乃が心配そうに答え

「大丈夫ですよ、支払いの時、お姉さんを差し出しますから」
渡部が言うと 馬鹿 胸を叩きながら体を起こし 

「シャワーしてくる」

「一緒 しましょうか」と渡部が言うと 

「駄目 死にたくない」と綾乃は笑いながら浴室へ消えた

シャワーから綾乃が バスローブを羽織り出てくると 化粧を始め 
下着を着けようとするのを 渡部は止めた 

「だって ルームサービス来るのよね」綾乃が言い

「向こうの部屋で待っててください 並んだら呼びますから」
渡部は答えた 

綾乃はソファーに腰かけ窓の外を 何か考えながら見始め
ノックの音がして 係が食事を運び込んできた 
綾乃は寝室へ駆け込み 並べ終わるとドアを開け 
並べられた食事を見ながら

「裸は 恥かしい」と呟いた 

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