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代車
第5章 綾乃

昼の光がソファーに 降り注ぐ部屋に、
綾乃の寝息が 静かに聞こえ

綾乃が目を開け 彷徨うように動き 
渡部を見ると 起き上がり 横に座った 

「エッチ気持ちよいね・・ セックスかな?、どちらかと言うと
 まぐあいが ピッタリ 」

「 有難う 凄く良かった!」
渡部が腕を回すと 頭を胸に寄せ抱き着いて来る 

「お腹すきませんか?」聞くと 少し考え 

「空いた」笑いながら 言った

立ち上がり フロントへ ルームサービスを頼み 
30分位で来ると聞き 綾乃に伝えると 

綾乃は
「シャワーして来る」 言うとバスルームへ消え

ルームサービスが食事を並べ終え 
出て行くと 綾乃がバスルームから出て来て 

「出られなかった、出ようとしたら係いたから 終わるの見ていた」
とソファーに腰掛け

「食事しましょう」 
テーブルに座り食事を始め 綾乃が切り出した 

「食べたら帰るね」
渡部が目を上げると 綾乃の目は 寂しそうな光を出し

「私帰る これ以上居たら渡部君から 離れられなくなる」 
 
「貴方を好きになりそう・・・」 

「もう好きになってるけど、もっと好きになるから 帰して」 
渡部は、見つめながら頷いた

食事が終わると 綾乃は帰り支度を始め
スーツを着終わると
渡部の傍へ歩み寄り 
顔を寄せて来た 

頬にちゅっと音を立てると、目に涙を浮かべ

「有難う」

小さく呟き ドアを出て行った・・・
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