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ジャスミンの花は夜開く
第13章 再会

「そう…、さっきまで縛られていたのよ…」
アイという女性はそう言って、長袖を自分でめくり、くっきりと残った縄の跡を茉莉花に見せつけた。
「!!!」
思わず息を飲み、言葉にならない言葉で反応した茉莉花。
「私たちは『そういう関係』なの。言わなくてもわかるかしら?」
「さ、さぁ…」
成人して間もないとはいえ、わからないはずがない。
しかも、あの男性のことをご主人様と言っている。
いわゆる主従関係なのだ。
いきなりの告白に、茉莉花は戸惑いの色を隠せなかった。
それはきっとアイにも伝わっているはずだが、言葉を続けた。
「私たちが夫婦じゃないのは、わかってた?」
どう返答すればいいのか、茉莉花は押し黙ったままだ。
「それなりの雰囲気ってあるものね。でも、それも私はわかってるの。どうしようもないの。あなたにはわからないと思うけど…」
「は、はい…」
「あなたはとても純粋な目をしていたから、嘘をついて来てもらったの。ごめんなさいね」
「い、いえ…。とんでもありません…」
曲がりなりにもこのレストランの客である。
とりあえず茉莉花は耳を傾ける。
もちろん迷惑行為は許しがたい。
店長に報告して出入り禁止にしてもらわなければ、他の客に示しがつかない。
場合によっては警察に通報する必要も出てくるだろう。
「今後はご迷惑をかけないよう、細心の注意を払うわ」
「そ、それは、も、もちろんお願いします」
「あっ。細心の注意を払ってイケナイことをするわけじゃないの」
「と、当然です」
「二度と昨日のようなことはしないから。聞かなかったことにしてくれるかしら?」
茉莉花は返答に困った。
アイは哀願するような目でこっちを見ている。
それに、声と音を聞いただけで、行為そのものを見たわけではない。
物的証拠はゼロなのだ。
今度は茉莉花から口を開いた。
「さ、先ほども男性の方に申し上げましたように、わ、私は何も見ていませんし、き、聞いていません。そ、それは、き、昨日も同じですから」
するとアイはにこやかな表情に戻った。
「ありがとう。嬉しいわ。じゃあ…あなただけに…こっちも見せてあげる」
そういうやいなや、アイはスカートの裾をゆっくりとたくし上げ始めた。
その先の光景に茉莉花は思わず口を両手で抑えた反面、目は飛び出んばかりの衝撃を受けたのだった。
アイという女性はそう言って、長袖を自分でめくり、くっきりと残った縄の跡を茉莉花に見せつけた。
「!!!」
思わず息を飲み、言葉にならない言葉で反応した茉莉花。
「私たちは『そういう関係』なの。言わなくてもわかるかしら?」
「さ、さぁ…」
成人して間もないとはいえ、わからないはずがない。
しかも、あの男性のことをご主人様と言っている。
いわゆる主従関係なのだ。
いきなりの告白に、茉莉花は戸惑いの色を隠せなかった。
それはきっとアイにも伝わっているはずだが、言葉を続けた。
「私たちが夫婦じゃないのは、わかってた?」
どう返答すればいいのか、茉莉花は押し黙ったままだ。
「それなりの雰囲気ってあるものね。でも、それも私はわかってるの。どうしようもないの。あなたにはわからないと思うけど…」
「は、はい…」
「あなたはとても純粋な目をしていたから、嘘をついて来てもらったの。ごめんなさいね」
「い、いえ…。とんでもありません…」
曲がりなりにもこのレストランの客である。
とりあえず茉莉花は耳を傾ける。
もちろん迷惑行為は許しがたい。
店長に報告して出入り禁止にしてもらわなければ、他の客に示しがつかない。
場合によっては警察に通報する必要も出てくるだろう。
「今後はご迷惑をかけないよう、細心の注意を払うわ」
「そ、それは、も、もちろんお願いします」
「あっ。細心の注意を払ってイケナイことをするわけじゃないの」
「と、当然です」
「二度と昨日のようなことはしないから。聞かなかったことにしてくれるかしら?」
茉莉花は返答に困った。
アイは哀願するような目でこっちを見ている。
それに、声と音を聞いただけで、行為そのものを見たわけではない。
物的証拠はゼロなのだ。
今度は茉莉花から口を開いた。
「さ、先ほども男性の方に申し上げましたように、わ、私は何も見ていませんし、き、聞いていません。そ、それは、き、昨日も同じですから」
するとアイはにこやかな表情に戻った。
「ありがとう。嬉しいわ。じゃあ…あなただけに…こっちも見せてあげる」
そういうやいなや、アイはスカートの裾をゆっくりとたくし上げ始めた。
その先の光景に茉莉花は思わず口を両手で抑えた反面、目は飛び出んばかりの衝撃を受けたのだった。

